【覚えておきたいコマンド】
そもそも、コマンドってなに?
コマンドとはワンちゃんに指示を出すときの合図のことで、ワンちゃんと人の共同言語であるといえます。
日本語、英語、ドイツ語…何語でもOKです。方言で教えるのもユニークですね。
<目次>
1.おすわり、スワレ
2.フセ、ダウン
3.まて、ステイ、ウェイト
4.コイ、おいで
5.はなせ、ちょうだい
6.コラ、いけない、ダメ
7.小技集はこちら(←現在作成中)
1.おすわり・スワレ
【シット(sit:英語)】、【ジッツ(ドイツ語)】
ー 教え方 ー
ワンちゃんと向かい合わせに立ち、おやつを持った手をワンちゃんの鼻先から頭の方へ動かします。
こんなときに使える!
・ご飯のとき
・病院の待合室で
・信号待ちで
おやつにつられて頭を上げ、座ったところでおやつを与えます。
これを何度も繰り返し、できるようになってきたら座る瞬間にコマンドを言います。
おすわりはトレーニングの入門です。これができるようになったら他のトレーニングにも挑戦してみましょう。
★おやつを使ってもうまくできない…リードを上に軽くひっぱる。おしりをそっと押すなどの方法もあります。
2.フセ・ダウン
【プラッツ(ドイツ語)】
ー 教え方① ー
おすわりをさせ、おやつを持った手を頭が下がるように低い位置に動かして誘導します。
ワンちゃんが手を伸ばし、フセの姿勢になったらおやつを与えます。
次にフセのタイミングでコマンドを言うようにステップアップします。
こんなときに使える!
・病院の待合室で
・落ち着かせたいとき
・誰かに触ってもらうとき
・記念撮影時
ー 教え方② ー
人が座り、片方の足を伸ばして山を作ります。その足の下からおやつを見せ、くぐらせます。
すると体を低くするので自然とフセの体勢になります。
3.まて、ステイ、ウェイト
①おすわりをさせた状態で「まて」と言い、1秒でも待てたらごほうびにおやつを与えます。 ※繰り返す
②1秒を2秒に増やしたり3秒に増やしたりして練習する
③コマンドを言って一歩後ろに下がり、ワンちゃんが動かないでいられたら戻っておやつを与える
まての最中にワンちゃんが動いてしまった場合は、
必ずワンちゃんを元の位置に戻して改めてコマンドを言いましょう。
はじめは室内や庭でトレーニングをはじめて、慣れたりできてきたら
散歩の途中や出先でも少しずつトレーニングをするようにすると
どんなところでも良い子におすわりまてができるようになります。
こんなときに使える!
・ゲージから飛び出さないように
・ご飯のとき
・玄関を出るとき
・信号待ちで
・ドッグランでクールダウンさせたいとき
また、続けて長時間トレーニングをするとワンちゃんは飽きてしまう可能性があるので、
「よし」というコマンドで解放をかけ、思いっきり走ったりおもちゃを投げたりして
遊ぶ時間を作ると「トレーニングって楽しい!」と思えるかもしれません。
4.コイ、おいで
【カム(come)】【ヒア(here)】など
おすわりまてをさせて人が一歩後ろへ下がります。
次に「こい」「おいで」とコマンドを言い、手に持ったおやつを嗅がせるようにして自分の前にくるように誘導します。目の前にきたらおやつを与えましょう。
人の前に座ったらおやつを与える、人の横について座ったらおやつを与える、伏せさせるなど体勢は自由です。
他の方法として、「こい」と言って人が後ろに下がりながらワンちゃんについてこさせる方法があります。
ついてきていたらおやつを与えましょう。
室内でできるようになったらいろいろな環境下でもできるように、散歩中や公園などでも練習をしていきましょう。
公園などで練習する際にはロングリードを用いて、まわりの安全を確認した上で行って下さい。
こんなときに使える!
・ドッグラン
・散歩中リードが外れてしまったとき
5.はなせ、ちょうだい
【オフ(off:英語)】
ワンちゃん用のロープやおもちゃでひっぱり合いをして遊びます。
熱が入ってきたところで他の音を出して興奮を覚めさせます。
(例:「アッ!」と言う、床を手でたたく、口笛などなど。)
音を出してロープやおもちゃを離した瞬間にコマンドを言い、1秒待たずすぐに褒めます。
おやつをポケットやポーチにいれてスッと出せるようにしておくと良いですよ。
これを何度も繰り返すと → はなせって言われて物を離したらおやつがもらえた!と学習していきます
ここで大切なのはおやつを見せたから物を離した。のではなく、離したからおやつがもらえたと教えることです。
こんなときに使える!
・噛んでほしくない物を噛んだ
・人の服や靴を噛んだ
物を噛むのがエスカレートすると、
ワンちゃんは次第に唸り声をあげ、怖い顔をするようになります。
飼い主さんはワンちゃんに唸られると手を出しにくくなりますよね。
するとワンちゃんは唸れば飼い主さんが諦めてくれると学習してしまうことになります。
トレーニングに使うおもちゃはワンちゃん用の物を使うように心がけましょう。
例えば、いらなくなった人用のスリッパやクッションなどでトレーニングを行うと、
新しいスリッパやクッションも噛んで良いものと認識してしまう可能性があるので、要注意です。
6.コラ、いけない、ダメ
しかるときの声は低く、静かに、ずしんと。一度で決めましょう。
高いトーンでしかってもワンちゃんは「飼い主さん喜んでくれてる!もっとやろう!」
「応援してくれてるんだ!」と勘違いしてしまいます。
しかられて、ワンちゃんがその行為をやめたら褒めてあげましょう。
こんなときに使える!
・何かを噛んだ
・拾い食いをしそう
・入ってほしくない部屋に入りそう