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  • Writer's pictureとおやま犬猫病院

フィラリア感染症1 どこから感染?


こんにちは、とおやま犬猫病院の遠山伸夫です。

先日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大村智・北里大特別栄誉教授のニュースが発表されていましたね。

このノーベル賞を受賞する理由となったイベルメクチンというお薬、数多くの人の命を救っている素晴らしいものなんですが、同時に動物の命も救っているものなんです。

実は、犬猫ちゃんのフィラリア感染症の予防薬の多くにその「イベルメクチン」が使われているのです。

今回の疾病シリーズは、フィラリア感染症とはどんな病気か、犬ちゃんを例にして大まかに説明していきます。

フィラリアとは糸状虫という寄生虫であり、成虫になると細い糸のような形になります。この成虫が心臓や肺動脈に寄生すると、お腹に水が溜まる腹水貯留や心不全を起こすようになり、最終的には死に至る危険な病気です。

犬ちゃんへのフィラリア感染の順番として、

①すでにフィラリアに感染している犬ちゃんから蚊が吸血します。

②その時、フィラリアの成長段階にあるミクロフィラリアという小虫が、血液と一緒に蚊の体内に入ります。

③蚊の体内で、ミクロフィラリアは犬ちゃんへの感染力を持った感染幼虫へと成長します。

④成長した感染幼虫を持った蚊が、他の犬ちゃん(そう、あなたの犬ちゃん!!)に吸血する時に感染します。

感染した感染幼虫が約2ヵ月で成虫となり、心臓や肺動脈に寄生します。

※こちらのリンクへ飛ぶと、わかりやすい図解説があるので、参考にしてみて下さい。

今回のブログは、フィラリア感染症の概要について書いてきました。

次回は、フィラリア予防について書いていきます。

「いつまでフィラリア予防をすればいいの?」とよくご相談を受けますが、⑤の赤文字で示した部分がポイントとなります。次回、そのポイントを踏まえ詳しく解説しますので、お楽しみに(^^)

P.S.

関連ブログへのリンクはこちら(^.^)↓

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