こんにちは。とおやま犬猫病院の動物看護師、三浦です。
病院で働き始めて1ヵ月ほど経ちましたが、少しずつできることが増えて
毎日楽しく仕事ができています。
さて今回のブログ内容ですが、
前々回の子犬ちゃんの甘噛みと関連している「成犬の噛みぐせ改善法」について説明していきます。
まずは、そもそもなぜ犬ちゃんが物を噛むのかということからお話します。
犬ちゃんが噛む理由は大きくわけて2つあると言われています。
1つは捕食行動の一環、もう1つは恐怖から逃れるためです。
体を触られて怒って噛んでしまう犬は、
一度でも怖い経験をしたことがあるため、身を守ろうと噛んでしまうのかもしれません。
そこで重要なのが、触られることは嬉しい!と思わせることす。
では、実際に自宅でできる「触られることに慣れさせるトレーニング方法」を紹介します。
①まず座らせるか、伏せをさせる
<落ち着かせることが大切です>
②口から遠い場所をなでて、触れたらほめながらごほうびのおやつをあげる
<少しずつちぎってあげるといいですよ(^^)>
③触りながらおやつを与え、少しずつ少しずつ慣れてもらう
※1人でできない場合は無理をせず、2人で協力して行いましょう。
触る担当、おやつをあげる担当などわけて行うとやりやすいですね。
1日ですぐに噛まないようになることはないので、毎日少しずつ慣らしてあげましょう。
次に犬ちゃんがおもちゃなどを離さなくて困っている!なんて人はいませんか?
これは執着心が強い犬ちゃんの特徴でもあります。
無理に取り上げようとすると、犬は興奮して本能的に余計に離さなくなってしまうのです。
エスカレートすると・・・
犬ちゃんはしだいに唸り声をあげ、怖い顔をするようになり、
飼い主さんは唸られると手を出しにくくなります。
そうすると犬は「唸れば飼い主さんが諦めてくれる」と学習してしまいます。
エスカレートして物を取ろうとした飼い主さんを噛むことに繋がってしまうかもしれません。
今度は「噛んでいる物を離すようにするトレーニング方法」を紹介していきます。
①ひもやおもちゃでひっぱりあいをする
②熱が入ってきたところで他の音を出して気を引く
例)「アッ!」と声を出す、口笛をふく、床をたたく
③音を出して物を離した瞬間にコマンドを言う
→コマンドは「はなせ」「ちょうだい」「オフ」なんでもOKです!
④そして1秒待たずにすぐにほめておやつをあげる
これを何度も繰り返すと、コマンドを言うと噛んでいた物を離すようになっていきます。
大切なのは離させるのが先、ということです。
良い例:コマンド→犬が物を離す→おやつをあげる
悪い例:おやつを見せる→犬が物を離す
もし、ひっぱってほしくないものを噛んでいたら・・・
ひっぱると遊んでもらえる!と思ってしまうので、ここではひっぱらないようにします。
はっきりとした声で「はなせ」「オフ」などコマンドを言い、
離した瞬間にたくさんほめてあげましょう。
今回の成犬の噛みぐせ改善法も、犬ちゃんとの生活で避けては通れないしつけのひとつなので、
お家で根気よくトレーニングしてあげましょう(^^)
なかなか上手くいかない、もっと詳しく知りたいなどのご希望があれば、
お気軽に当院までご連絡ください。
TEL:0573-67-8288
P.S.
病院HPにのせる自己紹介写真(下画像)を愛犬のみかんと撮影しました。
いい子に隣にお座りして、ベストショットが撮れました(^^)
これからもとおやま犬猫病院の動物看護師として頑張っていきますので、
よろしくお願いしますm(_ _)m