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たかが・されどのうんち検査

Tuesday, March 22, 2016

 こんにちは。とおやま犬猫病院の院長、遠山伸夫です。

 

過去のブログ「無視できない虫」は、

春になると増えてくる寄生虫の病気についてでしたが、

あなたはもうチェックしてくれましたか?

 

今回は犬猫ちゃんにその寄生虫が感染していないかチェックするのに、

なくてはならない「顕微鏡によるうんち検査」について書いていきます。

 

 

一口に寄生虫と言っても、

いろいろなタイプの寄生虫がいて、更に犬猫ちゃんの全身至るところに寄生します。

ノミやマダニは、皮膚に寄生します。

回虫や条虫などは、主に消化管(腸など)に寄生します。

 

ノミやマダニは寄生虫の中では比較的大きく、皮膚に寄生するため、

飼い主さんが肉眼で見つけることも十分可能です。

 

 

しかし一方で、

消化管に寄生している回虫や条虫などは、肉眼で確認することは難しいでしょう。

なぜならば、寄生する場所がお腹の中の胃腸だからです。

 

極端に言えば、

全身麻酔をかけて内視鏡検査を行うか、手術でお腹を開けて消化管を切り開かないと、

今まさに寄生している虫は見えないでしょう。

 

たまに寄生虫そのものを吐き出したり、

うんちに混ざって出てくることもありますが、

もし出てこなかった場合はどのように寄生虫感染をチェックするのか?

 

 

それを解決してくれるのが、

今回のブログのメインテーマである「顕微鏡を使ったうんち検査」です。

 

「なんだ、たかがうんち検査かぁ、そんなのは知っているよ」

大半の犬猫ちゃんの飼い主さんであれば、こう思うでしょう。

しかし、私のような獣医師の立場からすれば

「たかがうんち検査、されどうんち検査」なのです。

 

 

あなたの犬猫ちゃんがお腹を壊して、軟便や下痢、嘔吐をしているとします。

飼い主さんであるあなたの稟告から、

消化管に寄生する寄生虫が原因のひとつとして挙げられるでしょう。

 

血液検査や画像検査(レントゲンやエコー)は全身状態を知るのにとても有効です。

しかし残念ながら、感染している寄生虫を捉えることには特化していません。

 

先程も書いたように、

消化管の中に今まさに寄生している寄生虫を肉眼で確認することは、

内視鏡や手術でもしない限り難しいでしょう。

 

 

ここで、満を持して登場するのが「顕微鏡を使ったうんち検査」です。

検査に使ううんちは、出来るだけ新しいもの(したばかりのうんちや肛門から直接採取したもの)を選びます。

顕微鏡を使って、そのうんちを生理食塩水で溶かしたものや

また飽和食塩水などを用いて寄生虫卵を浮遊させたものを観察します。

 

この顕微鏡検査で、うんちの中に寄生虫や寄生虫の卵がないかチェックします。

寄生虫自体が顕微鏡検査で見えなくても、

その虫卵が見えれば、消化管の中に寄生虫が寄生している証拠となります。

 

また寄生虫の体や卵は、寄生虫の種類によって形が決まっているため、

顕微鏡で見れば確定診断を下すことができます。

 ※当院で使っている顕微鏡です。顕微鏡の上にタブレット端末がつながっており、

レンズをのぞいて見ているのと同じ画像がリアルタイムで映し出されます。

 

 

このうんち検査、顕微鏡さえあれば特に難しい技術が必要ではありません。

検査にかかる時間や費用も、血液検査などと比べれば少なくて済みます。

必要なのは、顕微鏡で見えたものを「これだっ!」と特定する獣医師の知識と経験です。

 

当院では下痢などの消化器症状の犬猫ちゃんで、

このうんち検査を行わず治療を行うことは基本的にありません。

 

なぜならば、

寄生虫感染していれば、適切な駆虫薬が必要です。

腸内細菌叢の乱れがあれば、抗生剤や整腸剤が必要です。

当然ながら、その原因によって治療方針が変わってくるからです。

 

診断が合っていなければ、その治療によって犬猫ちゃんの状態は改善しないでしょう。

そればかりか、病院へまた連れて行くあなたの時間や治療費もかさんでしまいます

 

下痢なのにうんち検査をせず、お薬出しておきますねという動物病院さんを

もし受診した場合は、飼い主であるあなたがうんち検査を提案してみてください。

あなたの大切な犬猫ちゃんのためですから...。

当院の診察室には、壁掛けのパソコンに顕微鏡で見ている画面を、

リアルタイムで映し出す最新のモニターシステムを採用しています。

(この画像で、実際の寄生虫卵を指差して説明中)

 

先程の顕微鏡上のタブレットに表示されている画像と、

パソコンモニターで指差している画像が同じことに気付きましたか?

実際は静止画ではなく動画なので、

寄生虫や腸内細菌などが動いているのも確認できます。

 

これまで獣医師による口頭での説明だけでは、

状況がイメージしづらかった方は多いと思います。

恥ずかしながら説明をしている獣医師側の私も、

どれだけ伝わっているか心配になることがありました。

 

 

この最新のモニターシステムにより、

診察室で飼い主さんに顕微鏡の拡大画像を一緒に確認して頂き、

犬猫ちゃんの状態をわかりやすく共有できます。

 

大切な犬猫ちゃんの治療には、

獣医師である私と飼い主さんであるあなたと情報を共有することが不可欠です。

当院では、そのために役立つ方法を積極的に取り入れて、

みんなに優しい獣医療を常に提供していきます。

 

 

P.S.

当院では混合ワクチン接種時に当日のうんちを持参していただければ、

無料でうんち検査をしております。

また希望される飼い主さんには、うんちを採取する専用容器を無料でお渡ししますので、お気軽に申し付けください。

 

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