【子犬の甘噛み】
子犬の甘噛み(特に小型犬)はそこまで痛くないためつい見逃してしまいがちです。しかし放っておくと成犬になってから攻撃行動に発展してしまうこともあるので、4〜5ヶ月齢頃までに直しておくことが理想です。
<改善方法>
①タイムアウト法
遊んでいる最中に人の手にワンちゃんの歯が当たったり、噛むことがあったらすぐに遊びはストップ!何も言わずに完全無視をしましょう。→ 噛んだら遊んでくれなくなると学習させます
ワンちゃんに背を向けて無視をしたり一度部屋の外に出てみるのも有効です。そしてまた戻り遊びを再開します。同じように甘噛みが見られる場合にはこれを繰り返し行っていきます。
②「だめ、痛い」と言う方法
①のタイムアウト法と同様に、遊んでいる最中に甘噛みをした瞬間に「だめ」や「痛い」と声を出し、離させます。その後、噛まずに落ち着いていられたら褒め、遊びを再開させます。
①のタイムアウト法でできるワンちゃんもいれば、②の「だめ、痛い」と言う方法でできるワンちゃんもいます。
また、①と②を組み合わせてできるワンちゃんと様々ですので、愛犬にはどちらが合うのか試してみてください。
騒ぐのはNG!
ワンちゃんが噛んだときに飼い主さんが「キャー!」と騒いだり・高い声を出すと、ワンちゃんは「楽しそうな声!」「もしかして遊んでくれるのかな?」と認識してしまいます。
一度噛むことを覚えたワンちゃんは再度噛んでくる可能性があるので、絶対に噛まれたときに騒いだり、笑ったりしないでください。
→ 噛んだら喜んでくれると誤って学習してしまうので要注意!!
こんな怒り方もNG!
ワンちゃんに噛まれたときに、怒って鼻先や口を強く掴んでダメ!とやってしまいがちではないでしょうか。もちろんこの方法で噛まなくなったというワンちゃんもいると思いますが、全てのワンちゃんに有効とは言えません。
鼻先や口を強く掴まれたことによる恐怖や怒りなどで更に噛みにきてしまう恐れがあります。
噛んでも良いおもちゃを用意しましょう
噛むものが全くないというのはワンちゃんにとっては実はストレスになります。そのストレスを発散できるように噛んでも良いおもちゃや、ひっぱり合っこができるロープなどを用意しましょう。
もう古いからおもちゃにしようとスリッパや靴下などをおもちゃとしてワンちゃんに提供すると噛んでほしくないスリッパなども噛んでしまうことがあるので、あまりおすすめはしません。
おもちゃの例 → ・ロープ ・ボール ・コング ・かじり木 ・知的おもちゃ
【成犬の噛み癖】
体を触ろうとして怒って噛む場合は、触られることが嬉しい!と思わせることが重要です。
<トレーニング方法>
①お座りさせる、または伏せをさせる
②口から遠い場所を少しなでて、触れたら褒めながらごほうびに小さくちぎったおやつを与える。※繰り返す
【ポイント】もし、なでたときにワンちゃんが噛みにきても大きく反応しないこと。
③触りながらおやつを与え少しずつ少しずつ慣らす。※繰り返す
①〜③を毎日少しずつ繰り返すことで、なででもらうこと=嬉しいこと、おやつがもらえると結びついていきます。
トレーニング中に噛まれてケガをしないように注意しながら行ってください。1人で触っておやつを与えるのが難しい場合には、2人で触る担当とおやつを与える担当にわかれて行うといいと思います。
「今までは触れたのに今日は触ろうとしたら噛んでくる」という場合、どこか体にケガをしていて痛いため触らないで!という意味で噛もうとしているかもしれません。日頃から健康チェックや観察を欠かさないようにしましょう。