こんにちは、とおやま犬猫病院院長の遠山伸夫です。
梅雨もすっかりあけて、気温35℃以上の猛暑日がニュースで話題となっていますが、みなさん夏バテをしていないでしょうか?
前回のブログで書いたように、当院の猫となった「ウリ」と「あーちゃん」は、この暑い中でも院内をところ狭しと遊んでいます。とはいっても、やはり猫ちゃんなので、寝る時は下の写真のように仲良く爆睡をしております(^.^)
今回は、わんちゃんねこちゃんの診察に欠かせない「身体検査」について、少し書いていきたいと思います。
みなさん、「身体検査」という言葉は人の病院でも聞き慣れたものだと思いますが、動物病院でも実際に行っています。
では、その「身体検査」ってどんなものかご存知ですか?
イメージしやすいものの例として、
・聴診器を用いて自分の耳で聴く「聴診」
・動物の身体全体を自分の手で触る「触診」
・口の中や眼の粘膜、被毛や皮膚などの身体全体を自分の眼で視る「視診」
などがあります。
特殊な道具を使わなくても、獣医師自身の五感を使ってすぐに行うことが出来るのが特徴です。
私がまだ北海道で獣医学生であった時、
血液検査やレントゲン・エコー検査などのパッと見でなんとなく派手で格好いい検査に興味をそそられましたが、尊敬する恩師に教わったのは「身体検査」の重要性でした。
自分自身の五感を用いて、まずは動物の全身状態を把握し、場合によってはそれだけで隠れている病気の診断が可能となることもあります。
飼い主さんからの稟告と身体検査結果を併せて、次に進むべき検査を決定していくため無くてはならない検査であるとともに、獣医師の腕の見せどころでもあります。
当院ではしっかりとした身体検査に基づき、必要と考えられた時のみ血液検査やレントゲン・エコーなどの追加検査を提示させて頂きますので、ご不明な点があれば遠慮なくご相談ください。