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  • Writer's pictureとおやま犬猫病院

犬猫ちゃんの熱中症


こんにちは、とおやま犬猫病院の院長の遠山伸夫です。

日を追う毎に、今年の最高気温が更新される本当に暑い日々が続いており、熱中症に関するニュースや情報を聞かない日はないですね(^_^;)

今回は、わんちゃん・ねこちゃんの熱中症について、ブログを書いていきましょう。

そもそも熱中症とは、深部体温の上昇により生じる様々な障害の総称です。

体温が異常に上昇してしまう原因として、高い外気温や激しい運動などが挙げられます。

では、どのようなわんちゃん・ねこちゃんが熱中症になりやすいでしょうか?

大きく以下の3つに分けられます。

①短頭種と言われる鼻ぺちゃのわんちゃん(例:フレンチブルドック、シーズー、パグなど)

②太ってしまっているわんちゃん・ねこちゃん

③被毛が黒系であり、また長毛のわんちゃん

3つのうち、②・③はイメージしやすいと思いますが、短頭種のわんちゃんはどうして熱中症になりやすいかというと、体温調節が苦手だからなんです。

もともとわんちゃん・ねこちゃんは人間と違い、汗をかいて体温を下げるのではなく、主に呼吸によって体温調節を行っているため、鼻ぺちゃのわんちゃんは鼻の長いわんちゃんと比べると、その効率が劣っており熱が逃げにくいんですね。

一旦熱中症になってしまうと、呼吸が異常に早くなったり、意識が朦朧とするような症状が生じ、心臓や肺、腎臓や血液などの全身の臓器に様々な障害が起きます。

ある報告では治療を行ったにも関わらず50%の症例が命を落としたとされ、非常に危険な疾病です。

人間でもそうですが、やはりわんちゃん・ねこちゃんにおいても、予防が何よりも大事になってきます。具体的な予防策として、

・夏場に高温になりやすい車中や閉めきった部屋に置いていかない

・直射日光下や外気温が高い環境下での、長時間の運動を避ける

・適切な水分補給と涼しい環境の確保

があります。

大切な家族であるわんちゃん・ねこちゃんの健康を守ることができるのは、いつも一番近くにいる飼い主さんであり、飼い主さん自身がその自覚と責任を忘れないようにしましょう。

もし、熱中症を疑う状況や症状が生じたら、まずはお近くの動物病院に相談し、獣医師の指示に従った応急処置を行い、病院にかかりましょう。

この季節、一緒に旅行へ行くこともあると思いますので、滞在先の動物病院を事前に調べておくことをお勧めします。

では、暑さに負けず、わんちゃん・ねこちゃんとの楽しい夏を過ごしましょう(^_^)

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