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  • Writer's pictureとおやま犬猫病院

フィラリア感染症3 どの予防薬がいい?


​こんにちは、とおやま犬猫病院の遠山伸夫です。

前回のブログはフィラリア感染症2 予防はいつまで?と題して、フィラリア感染症の予防時期をメインにお伝えしました。

今回は、そのフィラリア駆除薬の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。

まずフィラリア駆除薬の種類として、大きく以下の3つに分けられます

①経口タイプ 例:錠剤、チュアブルタイプなど

②滴下タイプ

③注射タイプ

どのタイプでも、イベルメクチンのような駆虫成分が含まれていれば、駆虫効果は保証されています。

では、なぜこれだけの種類があり、どれにしたらいいのでしょうか?

それを紐解くために、それぞれのタイプのメリット・デメリットにについて説明します。

①経口タイプ

この飲むタイプの駆虫薬は昔からあり、現在では月1回飲めば予防効果があります。

・錠剤タイプ

メリット:価格が安いです。

デメリット:小型犬の多い日本では上手く飲んでくれなかったり、飲んだと思っても後から吐き出してしまうことも

・チュアブルタイプ

メリット:犬ちゃんが好むフレーバーで作られているため、おやつ感覚で与えられるのが最大のメリットです。

また、フィラリアの駆虫だけでなく、お腹の寄生虫(消化管内寄生虫)も一緒に駆虫してくれる製品もあります。

デメリット:錠剤タイプより少しコストがかかります。

②滴下タイプ

メリット:なかなかお薬を飲んでくれない犬ちゃんにとって、背中の皮膚に駆虫成分を含んだ液剤を垂らすだけで、効果が得られます

また、一緒にノミなどの外部寄生虫の予防ができる製品もあります。

デメリット:塗布した後、少しべたついてしまったり、舐めたりしないように注意する必要があります

③注射タイプ

メリット:月に1回の投与をついつい忘れてしまうという飼い主さんにとって嬉しいのは、1回の皮下注射で1シーズンしっかり予防できます

また、1回の注射で持続効果があるため、動物病院が混み合う春の予防シーズンを避けて、比較的待ち時間の少ない秋や冬に予防できることも大きなメリットです。

デメリット:注射薬剤に対してアレルギー反応を引き起こす個体がごく少数ですが報告されています

以上、大きく3つのタイプのフィラリア駆虫薬を紹介しましたが、どの薬剤も当院に常備していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

P.S.

前回のブログ内容を踏まえて、くれぐれも11月下旬ないし12月上旬までのフィラリア予防をお忘れなく!!!

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